フロントランナー⑧ 樫木 すみ子さん

2021-03-17

荒れた里山を再生し
宿泊もできる森林公園へ

樫木 すみ子

熊本県ふるさとディレクター

熊本県ふるさとディレクター。阿蘇市波野在住。建築家として里山の再生を通じて民泊、フットパスの立ち上げを進める。

これまでのむらづくり活動は?

出身地は、今住んでいる阿蘇市波野です。以前は大阪を拠点に店舗の設計や施工・企画までを行う建築家として働いていました。働いているころもずっと、仕事が一段落したら地元に戻ると決めていて、60歳になるころに地元にUターンしました。
 子どものころに畑だったのに、荒れてしまっている所もあります。子どものころに遊んでいた里山を取り戻したいと考えて、自ら10ヘクタールの山を購入しました。植林を行うなど、日々山の手入れを行っています。ゆくゆくはきれいな森林公園のようになったらいいなと考えています。

今後、取り組みたいことは?

きれいになった里山をいろんな方に楽しんでほしいと思い、自宅の横に農家民泊を開設しようと工事を進めています。建築家としての知識やネットワークを活用して、きれいで快適な施設を目指しています。食事の提供は考えていませんが、ハウスの野菜を取り放題にし、調理施設を充実させようと考えています。また、手作りのポン酢や梅酒などの商品化も進めていて、農家民泊に泊まった方に販売できたらとも考えています。
 他にもフットパスのコース整備を進めています。きれいになった里山でフットパスを歩き、農家民泊に泊まるという一連の楽しさをつくっていきたいです。

塾での学びが役立ったことは?

 参加者の方々も精力的な方が多くて、非常に面白いです。目標が大きい方もいますが、地方の事業の進め方などがよく分かる講座だと思います。
 補助金を中心に考えすぎてはいけないなど講師の方のお話が、自分も経験してその通りだと感じるところです。

Message ~これからむらづくり活動を考えている方へ~

 地域に溶け込むということが最も大事だと思います。よそ者はよそ者なので、積極的に地区の行事に参加して、「いらんことを言わない」ことが必要です。買える土地があれば買うこともおすすめです。それが永住するという意思表示にもなります。

ご連絡はこちら

熊本県ふるさとディレクター:080-9242-8841