フロントランナー⑩ 一川 清一さん

2021-03-17

困っている人が見えたときに
新たな事業が立ち上がる

一川 清一

NPO法人 みさと

NPO法人みさと理事長。介護保険事業として老人ホーム、訪問介護を行いながら、地域の課題解決を実現。

これまでのむらづくり活動は?

 芦北町の山間部の高齢者は買い物などが難しく、何か支援できないかといろいろと当たったのですが、経営として実現が難しいと言われました。「ならば自分で!」と思い、30年前に自衛隊を辞めて活動を始めたのがきっかけです。
 今は有料老人ホームやデイサービス、訪問介護なども手掛けています。在宅の支援事業の他に、NPO法人で、地域の見守りパトロールや炭作り体験を行ったり、葦北三十三観音を巡る案内を行ったりしています。NPOでは地域の方から困りごとの声が上がってきたら、皆で知恵を出しながら、実現できる手段を考えて実施してきました。

今後、取り組みたいことは?

 豪雨災害の影響も受けて、今まで関わってきたこの町のコミュニティの大切さをより感じるようになりました。孤立集落の支援なども行ってきましたが、今後は復旧から復興への取り組みが大事だと考えています。そこで、子どもたちを対象とした図書館づくりや、食を通じたつながりをつくる事業を始めました。
 古民家を取得して、高校生が実験店舗を運営したり、食事処として活用してもらったりできる、複合的な拠点の開設に向けて準備中です。ゆくゆくはコワーキングスペースとして、経営塾の開催なども実現したいです。困っている人が見えたときに事業が立ち上がるという、今の形を続けていきたいと思います。

塾での学びが役立ったことは?

 地域では私みたいな人間は異端児です。でも、むらづくり塾にはそんな異端児がたくさん集まっていて、「自分だけではないんだ」と思えたことが一番良かったです。
 同じ思いの人がいることが支えになりますし、その後もつながりを持ち、ご協力いただいている方もいます。

Message ~これからむらづくり活動を考えている方へ~

「やればできる!」が大事です。本当に自分の信念を持って続けていたら、だいたいのことは実現できます。人間関係なども大事ですが、「やればできる」の精神が大事だと思います。

ご連絡はこちら

NPO法人 みさと:0966-84-0916