フロントランナー⑱ 前田博典さん

2021-03-18

誰もが生きることを楽しむ

弱者がいない地域共生社会を目指して

前田博典

「社会福祉法人 豊心の里」理事長。これまで培ってきた地域づくり活動のノウハウを活かし、地域共生社会の実現を目指す。

これまでのむらづくり活動は?

「地域密着型老人福祉施設 錦寿豊苑」の運営に力を注いで10年になりますが、これまでにも様々な形で地域づくり活動に取り組んできました。2004年には「NPO法人 相良田舎館」を設立し、地域の魅力を伝えるために、球磨工業高校カヌー部や南陵高校馬術部と連携し、福岡のFコープ生協と連携したサマーキャンプを実施してきました。その後、「社会福祉法人 豊心の里」を立ち上げ、錦寿豊苑の運営に着手。2017年ごろに施設に隣接する耕作放棄地を農地造成し、栗や和綿の栽培を行う「農福連携」に取り組んでいます。耕作放棄地の活用や障害者の雇用の創出、地域社会への貢献を目的です。

今後、取り組みたいことは?

 これからの社会において、高齢者や生活困窮者、ひきこもりや刑余者が、その地域で安心して働き、生きていける地域づくりが必要不可欠であるといわれています。今後は、地域共生社会を実現するために、錦寿豊苑隣の施設を活用した「農福連携」の取組を加速させ、『「共生」の館』構想を実現したいと考えています。

塾での学びが役立ったことは?

参加した講座で講師として来られた高千穂の飯干さんとつながったことがきっかけで、視察・体験をしました。飯干さんのところでは娘さん夫婦が後継者として生き生きと活動されているのがとても印象的でした。また、自社で民宿経営や商品開発を生業としつつ、地域の活性化にも力を注ぎ続けている点が理想的なモデルケースだと感じました。障害者雇用の部分でも先進的であり、都会から若者が働きに来るなど、私が進めようとしている「共生の館」構想に参考になる部分を学ぶことができました。

Message ~これからむらづくり活動を考えている方へ~

 地域づくり活動は、一人でやっても難しいです。想いを同じくする人とのつながりが重要であり、つながりのきっかけとなる「熊本むらづくり人材育成塾」のような場を積極的に活用するべきだと思います。

ご連絡はこちら

社会福祉法人 豊心の里 0966-38-3889