フロントランナー⑲ 野口修一さん

2022-03-18

頑張りすぎない

身の丈にあった地域づくりを続けていきたい

野口修一

宇土市議会議員。うとフットパス協会会長として、地域の食や資源を組み合わせたフットパスイベントを主催し、地域婦人会や地域団体とともに活動を続けている。

これまでのむらづくり活動は?

 自然豊かな宇土市網引町の魅力を伝え、知っていただくための地域づくり活動として、どんな取り組みが網引町に合っているかを学ぶため、さまざまな地域活動の先進地を訪ねました。その中で、地域の人たちが無理をせず、小さく動けるところからはじめたのがフットパスでした。山からの湧水が豊富に湧き出る網引町の棚田で育ったお米を使った食のイベントに結び付けられる点も良かったと思っています。少しづつ続けていると、みんなが興味を持って関わってくれるようになり、婦人会による食事や各コースの運営を手伝ってもらえるようになりました。今では宇土市に6つのフットパスコースが整備されています。

今後、取り組みたいことは?

今後はフットパスの取組を継続しつつ、地域内収入につながるように網引棚田米の販路拡大や新たな地域資源を開発していきたいと思っています。特に網引棚田米のさらなる魅力発信を目的に、ふるさと納税の返礼品ラインナップの磨き上げやお米を使ったお酒の開発など、チャレンジしていきたいと思います。また、フットパスの展開のひとつとして、サイクリングコースの整備も行い、より多くの方が宇土を訪れ、網引町のファンになってもらい、まわりまわって農家にお金が落ちる仕組みを作っていきたいと思います。

塾での学びが役立ったことは?

熊本むらづくり人材育成塾の講座がきっかけで大分県宇佐市安心院町や、その他のエリアに視察に行くようになりました。安心院での現地研修をきっかけつながった西米良村の黒木さんとは頻繁ではないですが、やり取りはしています。人吉の農家民泊では、地元のお母さん方に教わりながら、料理も体験しましたね。そこでは、他県から来られていた農家民泊の実践者とお話する機会があり、すごく参考になりました。

Message ~これからむらづくり活動を考えている方へ~

 以前、農業のサミットを開催しようとしたときに、うまくいくか悩んでのですが、動き出してからは手助けしてくれるところも現れ、好転しました。悩むことよりも始める。何事も始めないと始まらない。一歩踏み出す勇気があればなんでもできます。

ご連絡はこちら

うとフットパス協会 noguchi.shuici.uto.kumamoto@gmail.com