フロントランナー⑳ 早川博秋さん

2022-03-18

鶴喰のブランディングから

地域産品のさらなる魅力発信へ

早川博秋

中山間農地集積の重点地区として指定された鶴喰にて「農業を基盤として、地域住民の生活と土地を守り、次世代に継ぐ」を経営理念に掲げ、「農事組合法人鶴喰なの花村」を設立

これまでのむらづくり活動は?

「農事組合法人鶴喰なの花村」では、秋から春にかけて年に4回ほど、モニターツアーを行っていました。鶴喰米のブランディング、ひいては鶴喰という地域のブランディングにつながり、若者の移住・定住による鶴喰地域での収益につなげていくことが目的です。モニターツアーでは農業体験や収穫体験、しめ縄つくりなどの地域ならではの体験と農家レストランでの食事、さかもと温泉センタークレオンや道の駅さかもとでの買い物を行程として組み込むなど、地域内消費の増加に貢献してきました。取組を通して認知度が上がってきたお陰か、ふるさと納税の返礼品として鶴喰米が注文されるようになってきました。

今後、取り組みたいことは?

今後はフットパスの取組を継続しつつ、地域内収入につながるように網引棚田米の販路拡大や新たな地域資源を開発していきたいと思っています。特に網引棚田米のさらなる魅力発信を目的に、ふるさと納税の返礼品ラインナップの磨き上げやお米を使ったお酒の開発など、チャレンジしていきたいと思います。また、フットパスの展開のひとつとして、サイクリングコースの整備も行い、より多くの方が宇土

ツアーの中に組み込んできた農家レストランですが、担い手の高齢化やコロナにより活動が難しくなってきました。そこで、収支の観点も重視した持続可能なスタイルとして鶴喰での郷土食の伝承を目指した「しょうが、梅、にんにく」のお漬物やぼたもちを製造し、道の駅やイベント会場での販売、通販を行っていこうと考えています。新しい取り組みとして、耕作放棄地の有効活用を目指し、エミューの飼育にチャレンジしています。今は、27歳の若者が広島から鶴喰にUターンし、エミューの飼育に取り組んでいるので、定着に向けてサポートしていきたいと考えています。

塾での学びが役立ったことは?

熊本むらづくり人材育成塾のアドバイザー派遣で料理人の小野貴史さんに来ていただきました。味に関するアドバイスだけでなく、作業工程や収支に関するアドバイスをいただいたことから、農家レストランの担い手の負担の軽減や収支の管理に関する考え方について学ぶことができました。。

Message ~これからむらづくり活動を考えている方へ~

地域づくり活動を始め、続けていくには想いだけでは難しい。継続の為にはボランティアでは限度があるので、始める前から考えておいたほうがいいと思います。

ご連絡はこちら

農事組合法人 鶴喰なの花村 0965-36-2202