フロントランナー㉖ 小野 裕幸さん
岐阜県出身、商社勤務、企業経営を経て、多くの体験と学びから、未来の日本を支えるこども達の教育と育成の重要性を感じ、感性と意識を育てる「こどもデザイン研究所」を設立、その後、地域の要請を受けて新和町地域活性化プロジェクト他を発足させる。
新和町地域活性化プロジェクト
株式会社こどもデザイン研究所
平成10年(1988年)伊藤忠商事㈱自動車鋼材部を経て退社、日進木材工業㈱代表取締役就任。
グッドデザイン賞中小企業庁長官賞受賞。
平成26年(2014年)㈱こどもデザイン研究所設立。
令和3年(2021年)新和町地域活性化プロジェクト準備。
令和7年(2025年)新和町地域活性化プロジェクト開始。
これまでのむらづくり活動は?
九州大学藝術学部藤原教授主催の地域活性化フィールドワークに参加し、天草・高浜地区および天草・下浦地区で各3年間活動に取り組みました。多くの参加者(デザイナー、学生、企業等)と共に、地域の魅力発見や特産品デザインに協力しながら、現在も地域との交流を深めています。令和3年(2021年)に、新和町みどりの村キャンプ場から、地域の活性化とキャンプ場来場者の増加を目指したいとの要請を受け、新和町地域活性化プロジェクトを始動、地域の魅力発見と、発信について、1年を通じて調査を行い、地域の組織や人たちと交流を続けています。また、西米良村や球磨郡では、高齢者や障がい者向けの未来の福祉プロジェクトにも参加してアドバイスなどを行っています。
今後、取り組みたいことは?
過疎地域活性化のために、地域の魅力的な資産を活かすとともに広く発信し、外部との交流が必要と考えています。そのため、活用できる資産(休耕田・空き家・景観、自然環境・地域活動の経験者等)と、地域を愛する人達と未来を背負う若者達など若者から高齢者までが協力し、その魅力を活かす専門家達の参画が必要と考えています。
当プロジェクトも2年目となり、地域の人達と密な交流が必要と感じています。
「多くの人達が集まり楽しく暮らす地域の活性化」を目指し取り組みを強化したいと考えています。
また、同時に行っている未来の福祉プロジェクトでは、今、日本が直面している「QOL(クオリティーオブライフ)」の充実や過疎地域の課題解決に向けた複合福祉施設を創るために、活動を行っています。
塾での学びが役立ったことは?
各地域での、むらづくり活動を実行されている方達や組織の発表を聞くとともに、実際の現場訪問により、過疎地域での組織の作り方や、問題点・苦労、そして、我々の活動の不足が何処に在るかを学べたことは、非常に良い経験でした。
それと同時に、我々は意外とユニークな組織ではないかと感じました。我々は、過疎地域から要請を受け現地での打ち合わせ後、必要な活動資金を求めて適切な補助金等を探しながら、対応した組織と有用な専門家を準備してプロジェクトを開始しました。資金調達から検討して活動する専門家集団チームとして、現在活動を続けている各地域と連携や補完関係が出来れば、より広域で良いむらづくりが出来るのではないかと考えています。
Message ~これからむらづくり活動を考えている方へ~
現状の過疎地域の問題解決には、魅力を感じて交流する人が増え、地域が活性化することが必要と考えています。交流者や参加者が増えることで、地域産品などの販売が可能になり、地域に新たな仕事・経済循環が生まれ、移住・定住者の招致につながります。そのためには、収益力がある活動と販売体制の整備も必要だと思います。プロジェクトの期間はは3か年と区切りがありますが、その後も順次活動体制がステップアップするよう、未来を予測して行う必要があると考えています。その為には、専門家達と共に地域探索モニターツアー等を行い、地域の資産や活動状況を把握して、魅力や潜在能力・問題点の共通認識持つことが必要です。さらに、情報共有した人達と協力体制を作り、活動を継続することが未来まで継続するむらづくりに必要だと考えています。
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