フロントランナー⑯ 持田美沙子さん

2022-03-18

20歳で出会った五木村

五木愛あふれる建築士

持田美沙子

元五木村建設課職員。現在は菊池地域振興局で活動するとともに、大津エリアでの地域の方々や女性専門職同士の交流拠点を創るべく、立ち上げの奔走中。

これまでのむらづくり活動は?

これまでは五木村の建設課の職員として、地域産材を活用した建築や、林業の普及による「森林で自立する村づくり」を目指し、様々な取り組みに参画してきました。五木村はダムの建設に長年翻弄されてきた村ですが、村の総面積の96%が森林で、豊かな森林資源を持っていることから、ブランディングによる需要の増加を図るべく、葉枯らし乾燥させた美しい五木の木材を使った「五木源(ごきげん)住宅」の取り組みを始め、立ち上げから関わってきました。現在は職場が五木村の外になりましたが、今後も五木村の木材の魅力を伝えていきたいと考えています。

今後、取り組みたいことは?

 五木村の地域産材の魅力発信も兼ね、大津駅の周辺で地域の専門職の女性や地域の方々が集う交流施設兼建築事務所を創りたいと考えています。事務所の土間に建築だけでなく、福祉などにも携わる女性の専門職の方が気兼ねなく集まり、悩みを相談し、勉強会なども開催できる場にしていきたいと思います。今後も建築士の視点から地域にかかわっていくが増えると思いますが、作品をつくる“建築家”ではなく、人が息づく地域の“すまい”と“くらし”をかたちづくる“地域の建築士”として地面に根をおろした活動していきたいと考えています。

塾での学びが役立ったことは?

「熊本むらづくり人材育成塾」に参加したのは、五木村での活動の最後の年くらいだったと思うのですが、今後の自分自身の活動に関して思うところもあり、講師や他の参加者と交流することで、しっかりとした主体性とヴィジョンを持つことの大切さを再認識することができました。

Message ~これからむらづくり活動を考えている方へ~

 地域づくり活動は、一人でやっても難しいです。想いを同じくする人とのつながりが重要であり、つながりのきっかけとなる「熊本むらづくり人材育成塾」のような場を積極的に活用するべきだと思いま「熊本むらづくり人材育成塾」のチラシを手に取ったり、HPも見ている人はぼんやりとしながらも、地域で何かをしたいと考えていると思います。いろいろな人の話を聞くことで、自分が地域に対して何ができるのか、どんな役割になれるのか、ヴィジョンが見えてくると思います。

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和み場「すまいともりのわ」 sumai.mori.wa@gmail.com