フロントランナー⑮ 原 健史さん | 熊本むらづくり

フロントランナー⑮ 原 健史さん

2021-03-18

住民と二人三脚で

地域の宝を育む担い手

原 健史

一般社団法人夢・理想の里

一般社団法人夢・理想の里代表として、地域コミュニティハウス「小天オレンジテラス」を立ち上げる。ペットボトルピザ体験など近隣小学校向けの出張型体験学習を実施中。

これまでのむらづくり活動は?

 小天地区を訪れ、みかん農家の衰退に伴い耕作放棄地が増えていく様を目にし、地域の余力があるうちに新しい活動を始め、小天を知ってもらうきっかけにしたいと考えました。地域の方々には、よそ者から見た発想でチャレンジさせてほしいと伝えましたが、すんなりとはいきませんでした。そこで、地域の活動に積極的に関わり、少しずつ信頼を得ました。
 500坪の耕作放棄地を活用した「小天オレンジテラス」では、みかんの剪定木を使った木育体験や、小天のフットパス、地元の農産物を使った食育体験などを提供。地域との接点を生み出し、地域住民と来訪者との交流のきっかけをつくることができました。

今後、取り組みたいことは?

 これまでの活動を通じて、小天地区のような耕作放棄地が増えつつある中山間地域が、熊本県内・県外を問わず、数多くあることがわかってきました。
 そこで、地域コミュニティハウス「小天オレンジテラス」の取り組みを続けることで培った、地域資源の活用法や地域住民とのネットワーク構築に関するノウハウを、他の地域にフィードバックすることを考えています。そうすることで、中山間地域の活性化のサポートをするとともに、連携性を高めていきたいと思っています。

塾での学びが役立ったことは?

 小天での活動の指針とするべく、「熊本むらづくり人材育成塾」に参加しました。講座を受けることで多くの事例に触れる機会があり、参考になりました。
 その際に注意したのは、学んだことをそのままフィードバックするのではなく、自分たちの地域の思い、資源をプラスすることです。その結果、他の地域の真似ではない、自分の地域なりの取り組みに昇華することができたと考えています。

Message ~これからむらづくり活動を考えている方へ~

これから、地域づくり活動をしようとしている人は、常に目的と課題を語れるようにしておくことが大事だと思います。明確な目的と課題を話すことができれば、同じ志を持った人と連携することができると思います。

ご連絡はこちら

一般社団法人夢・理想の里:0968-82-3121