フロントランナー① 宮部和雄さん

2021-01-17

アフターコロナは都市を捨てて里山で生きよ

宮部 和雄

NPO法人あめのゆみ

2011年に東京から移住し、自然農による米作りを中心に、自立したライフスタイルを探求しながら「NPO法人あめのゆみ」を設立。地方創生のカギとして都市から地方への移住を促す。

これまでのむらづくり活動は?

東京では個人でリラクゼーションサロンを10年ほど運営していました。東日本大震災を機に「消費社会ではなく自分たちで創り出す循環型社会」を実現したいと思い、Uターン移住しました。自然の中で学びながら同じような考えの方々とつながれるよう、今後も日々の暮らしや取り組みを発信していきたいと考えています。
 玉名の街中では古民家をDIY改修したコミュニティサロン「だんぎどころ」を展開してきましたが、熊本地震を機に閉所しました。移住仲間と始めた土日のみの「田んぼカフェ」も今年で10周年を迎え、活動の大切な窓口となっています。

今後、取り組みたいことは?

 熊本地震後は災害支援や福祉にも力を入れ、地元のNPOと「よかたま市民ネットワーク」を結成し、いまも被災者や重度障害者の支援を継続しています。個人的にはヘルパーの資格も取得して仮設住宅を中心に、引きこもりがちな方々を誘って映画鑑賞会などを企画してきました。また新たな情報発信の試みとして、数年前から熊本の文芸季刊誌「道標」に寄稿を始め、コロナ発生後は新たな社会づくりに向けた農政改革の提言を連載しています。 今後は具体的な米作りなどYouTubeでの動画配信も試みます。タイトルは「あめのゆみ通信」の予定です。ぜひ検索してください。

塾での学びが役立ったことは?

実際に里山でのさまざまな取り組みを実践されている方のところに伺うことで、自分の中にひとつの指針ができたことが大きかったです。特に目立つわけでもなく淡々と実践されている方々が既にいるということが知れて、自分も力を抜いて自然体で実行に移していこうという心の整理ができました。
 また地域をより良く変えていこうと前向きに考えている多くの参加者と出会うことで、何か肚(はら)の底から奮い立つような元気をいただき、自分の後押しにもなった実感があります。

Message ~これからむらづくり活動を考えている方へ~

助成金ありきでスタートしないことが大事。まずは創意工夫でできることから始め、本当に必要な分を見極めるのが大事だと思います。

ご連絡はこちら

NPO法人あめのゆみ:080-9562-1087