フロントランナー⑫ 中村 香織さん

2021-03-18

ガイドとライターの視点を持つ

阿蘇のエンターテイナーガイド

中村 香織

阿蘇ジオパークガイド協会

阿蘇ジオパークガイド協会理事。体験コンテンツの造成やガイドのクオリティ向上、体制の構築に注力。

これまでのむらづくり活動は?

 阿蘇の火山ガイドである阿蘇インタープリター養成講座の一期生として2005年から学び始めました。本業はライターで、ガイドは有償ボランティアですが、今ではガイド歴16年目になりました。私が取材した記事を見せて、お店紹介などもしています。ガイドという主観的視点とライターという客観的視点の双方向から阿蘇の魅力を捉え、発信し続けることができたと思います。
 ガイド団体として決まった手法はありません。しかし私は、ただの説明で終わらず、鍋を使ったカルデラの説明や紙芝居などを取り入れ、子どもも大人も楽しめるエンターテインメント性のあるガイドを心がけています。

今後、取り組みたいことは?

 

 これまでに、熊本地震や噴火、新型コロナウイルスの流行により、阿蘇を訪れる人が激減するような事態にたびたび直面してきました。そこで、俯瞰的視点で今後を見据え、臨機応変に進化していきたいと思います。
 その取り組みの一つとして、2020年10月にオンラインツアーのチームを立ち上げました。通常のルートを案内するだけではなく、普段は入れないような場所を案内するなど、オンラインならではのコンテンツとして磨き上げていけたら、と考えています。
 将来的には、英語での配信も行うことで、アフターコロナの海外からの誘客にもつなげたいです。

塾での学びが役立ったことは?

 

「熊本むらづくり人材育成塾」に通うまでは、阿蘇ジオパークガイド協会の「一ガイド」だったのですが、塾で知り合った方からのネットワークや支援をきっかけに、ガイド協会理事となり、深く関われるようになりました。
 また、違うエリアや違う活動をしている人たちと交流することで、改めて自分の活動や阿蘇の魅力について再認識できたと思います。

Message ~これからむらづくり活動を考えている方へ~

 自分にとって当たり前で価値がないと思っているものでも、外から見ると魅力的なものはたくさんあります。地元に近ければ近いほど、地域の良さに気づきにくくなると思います。たくさんの人と交流し、違った視点から“人の財産”“地域の財産”を見つけてほしいと思います。

ご連絡はこちら

阿蘇ジオパークガイド協会:0967-34-2089